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「ねじのロケット」全面改良した機体が完成

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「誰もが宇宙に手が届く未来をつくる」というビジョンを掲げ、観測ロケット「MOMO」と超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」を独自開発・製造するインターステラテクノロジズ株式会社(本社:北海道広尾郡大樹町 代表取締役社⻑ 稲川貴大)は、2020年7月より打上げを延期しております「ねじのロケット(MOMO7号機)」(以下、ねじのロケット)の全面改良を進めておりました。この度、設計・製造・組立てが完了し、改良版の機体が完成いたしました。

MOMOの全面改良の方針は、「低価格で、量産可能」というMOMOのコンセプトは維持しながら、能力増強や、より高い打上げの信頼性を実現しよう、というものです。「えんとつ町のプペル MOMO5号機(以下、MOMO5号機)」と「ねじのロケット」でそれぞれ不具合がでていたエンジンを中心として、全体でのメジャーアップデートを施しました。MOMOの全面改良は今回が初めてです。また、打上げの信頼性を向上させることに加え、MOMOの量産化・高頻度な打上げに向けた改良、また、2023年度に初号機打上げ予定のZERO開発のための技術実証も行います。従来のMOMOを「MOMO v0(モモ ブイゼロ)」、新型を「MOMO v1(モモ ブイワン)」と呼びます。MOMO v1の開発により、ロケットの量産化・商業化に向け大きく前進いたしました。

 

【背景】

2020年7月に行った「ねじのロケット」の打上げは、エンジンの点火器の不具合によって打上げ直前に安全装置が正常に作動し、打上げシーケンスを自動停止したため打上げ延期となりました。

また、2020年6月に打ち上げた「MOMO5号機」は飛行中のエンジンノズルの破損が原因で飛行中の姿勢が乱れ、安全確保のために緊急停止をいたしました。

これらを受けて、MOMO全体を改良させることを決め、2020年夏から改良開発に着手しました。

 

【全面改良の方針】

MOMO v0の課題は、製造や性能のばらつき・当日の環境によって不具合が生じる場合があること。また、過去のMOMO5回の打上げ経験から、運用を重ねる中で保守も課題のひとつでした。MOMO量産化に向けて、運用(オペレーション)のしやすさは重要なポイントとなります。今回の全面改良では、エンジンシステム、機体艤装、アビオニクス、地上支援設備の4点を重点的に改良しました。

 

【記者会見アーカイブ動画】

https://youtu.be/rTBWvuz-_W0

 

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