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荏原製作所と人工衛星打上げロケット用ターボポンプの共同開発を始めました

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インターステラテクノロジズ株式会社(本社:北海道広尾郡⼤樹町 代表取締役社⻑:稲川貴⼤、以下インターステラテクノロジズ)は、2023年度の打上げを目指して開発している超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」のターボポンプ開発のため、ポンプ製造国内最大手の株式会社荏原製作所(本社:東京都大田区 取締役・代表執行役社長:浅見正男、以下荏原)との共同開発を始めましたので、お知らせいたします。開発拠点は、共同研究を進めてきた国立大学法人室蘭工業大学(北海道室蘭市 学⻑:空閑良壽、以下室蘭工業大学)に置いています。インターステラテクノロジズは荏原および室蘭工業大学との連携により、「ZERO」の開発促進および「誰もが宇宙に手が届く未来をつくる」というビジョンの実現に向け、さらに邁進してまいります。

 

室蘭工業大学と共同でロケットの”心臓部”ターボポンプを開発

ターボポンプはタンクから燃焼器に燃料を送るための”心臓部”で、ロケットエンジンの中でも開発が最も難しい要素の一つと言われています。インターステラテクノロジズは2019年度から、室蘭工業大学と共同で低コストターボポンプの研究に取り組んできました。2020年12月には、研究促進のため、同大学内に拠点となる室蘭技術研究所を開設。同大学との事業は、経済産業省の2021年度「サポイン事業(戦略的基盤技術高度化支援事業)」にも北海道で唯一採択されています。

荏原、社長直轄プロジェクトとして航空宇宙技術分野に参入へ

荏原は2021年8月1日付で、社長直轄のコーポレートプロジェクトとして「CP水素関連事業プロジェクト」を発足しました。本プロジェクトにおける主力テーマの1つは、航空宇宙技術分野です。高度情報化社会の進展に伴い、衛星用ロケットの開発に参入する企業が増えています。荏原はこれまでにも外部機関と連携し、ロケット用ターボポンプの技術サポートを行ってきた実績があります。また、航空宇宙技術分野におけるビジネスアイデアは、2020年に実施した社内公募制の新規ビジネスアイデアコンペティション「E-Start2020」で入賞したチームによって提案されました。その後、事業化に向けた検討が重ねられ、CP水素関連事業プロジェクトとして実現することになりました。

室蘭工業大学に「宇宙プロジェクト共創ラボラトリ」開設

2021年9月には室蘭工業大学航空宇宙機システム研究センターに、ロケット開発を産学連携で推進する拠点「宇宙プロジェクト共創ラボラトリ」が開設されました。インターステラテクノロジズの技術者4名、荏原の技術者2名が派遣され、共同開発を進めています。

 

《各社・大学コメント》

株式会社荏原製作所 取締役・代表執行役社長 浅見正男

インターステラテクノロジズのロケット「ZERO」の燃料用ポンプの共同開発に参画できることに、社員も私もワクワクしています!ロケットでは、燃料用ポンプの開発が特に難しいと言われていますが、まさに当社の強みを活かせる分野で、2000年代初めから外部機関と連携して、技術サポートを行ってきました。その実績を活かし、2023年度のZEROの打上げに向けて、関係者一同、全力で取り組んでいきます!今から十勝大樹町での打ち上げが楽しみです!

国立大学法人室蘭工業大学 航空宇宙機システム研究センター長・教授 内海政春

インターステラテクノロジズは幾多の困難に直面しながらも果敢にチャレンジし、日本の民間主導の宇宙開発の基礎を築き上げてきたと思います。しかし、それも通過点でしかない。次なる高い目標に向かって歩みを止めることはない。若い技術者がキラキラと目を輝かせている姿に未来を期待したい。そしてそれに寄り添っていきたいと思っています。

インターステラテクノロジズ株式会社 代表取締役社長 稲川貴大

ターボポンプは「ZERO」の心臓部とも呼べる重要部品です。室蘭工業大学航空宇宙機システム研究センターとの共同研究に、回転機械の世界トップクラスの技術力を持つ荏原製作所が加わることでターボポンプ開発が大きく前進します。これ以上ない力強い協力を得て、「誰もが宇宙に手が届く未来をつくる」というビジョン実現に向け、従業員一同、より一層邁進いたします。

 

▼プレスリリース https://drive.google.com/file/d/1HExZcWkMwB1tOxbjwDE0L5AUwY-jYOS-/view?usp=sharing

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